空条浩の小説と読書ともろもろ

ここでは小説の他にも読書についてや、興味を持ったことについて投稿する予定です。

【400字小説】自動割引シールマシーン

 ついに小売業の人手不足を解消するための画期的な発明「自動割引シールマシーン」が完成しました! AIを搭載しており、学習させることでお惣菜やお刺身なんかの割引を全て自動で行ってくれます!
 さ・ら・に、決まった時間に対象の商品に割引シールを貼るだけでなく、廃棄処分のものかどうかも判断してくれる優れものとなっております!
 お値段は540万円、月々15万円36回払いでも可能です。精密機械なので取り扱いには注意してください。定期的なメンテナンスも忘れずに。あと、最初に使用するときは学習させるために、割引シールの動作などはゆっくり丁寧に、何回もやって見せて覚えさせてくださいね。
 え? 面倒くさいし人間がやった方がてっとり早いんじゃないかって? ……なるほど。他に違う発明品が必要なようですね。